染付鉄線花文小壺

初期伊万里「染付鉄線花文小壺」

2007年7月京橋の「木鶏」で見つけたのがこの初期伊万里染付鉄線花文小壺。
磁肌が灰白色で、手取りが重く、生がけの釉薬がとろりとしたところ等、 初期伊万里の特徴とその魅力を存分に見せてくれています。 か細く消え入るような線で草花のてっせんを描き込んだ表絵と、 これとは対照的に太く荒々しい2本の線のみで画いた意味不明の裏絵。 これを策した工人は、どのような意図と思いで、こんなにも奇抜で稚拙とも 思えるような文様を描いたのか、想像が広がります。